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細胞の中で休眠状態で観戦するヘルペスウイルスには8種類のウイルスがある

2020年01月13日
病原体

ヒトに感染するヘルペスウイルスには、分かっているだけでも8種類あり、それぞれヘルペスウイルス1型~8型と呼ばれています。種類によってヘルペスが発症する場所や病名が変わってきます。

1型は、口や唇、口周辺に症状を発生させるウイルスです。初期症状は口の周りに、チクチクするような痛みや違和感を感じ、その後赤い斑点の発疹が見られます。細かな水疱が現れて、痛みやかゆみを伴うこともあります。皮膚上の症状がおさまると、ウイルスは鼻周辺の神経節に潜り込み、活動をゆるめます。その後なにかのきっかけで神経を伝って再び皮膚や粘膜上に出現、病変を引き起こします。

2型は性器にヘルペスを発症させるウイルスです。3型は水痘・帯状疱疹ウイルスとも呼ばれ、水疱瘡を引き起こします。感染してから10~21日間の潜伏期間の後、全身に発疹ができるようになります。発疹ができ始めるのは頭皮で、その後体中に広がっていきます。発疹の変化は1型や2型と同じく、かさぶたとなって消えていきます。

4型はエプスタイン・バーウイルスと呼ばれる、伝染性単核球症を引き起こすウイルスです。5歳未満の子供にかかりやすく、国内では2~3歳の感染率は70%とも言われています。伝染性単核球症に感染しても、そのほとんどは無症状なため、気づかずにやり過ごす場合が多くあります。特に小さな子供の場合、症状は出ても発疹程度です。成長するほど症状は重症化することもあり、発疹に加えてリンパ腺が腫れることもあります。

サイトメガロウイルスは5型のヘルペスウイルスです。このウイルスが引き起こす病気は、サイトメガロウイルス感染症として知られていますが、健康な人が感染すると、伝染性単核球症に似た症状が出ます。もし免疫力が低下している人が感染した場合重症化しやすく、命の危険を伴うこともあります。エイズ感染者は、サイトメガロウイルス感染症を併発しやすいため注意が必要です。免疫機能が未熟な新生児も、感染しないことが望まれます。母子感染のリスクもあるため、妊婦も気をつけましょう。

ヒトヘルペスウイルス6型と7型は、生後4カ月~1年の子供が感染する、突発性発疹を引き起こすウイルスです。突発性発疹を発症すると、突然高熱が出ます。高熱はしばらく続き、熱が下がった後発疹が現れるようになります。

ヒトヘルペスウイルス8型は、エイズと関係があることが指摘されています。カポジ肉腫ウイルスとも呼ばれているように、エイズ患者が発症するカポジ肉腫(がんの一種)を引き起こす病原体と考えられているからです。8型に感染すると、体に悪性腫瘍が出るようになります。